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3000人取材して学んだ、ほとんどしゃべらずして、話上手になれる20の方法

2016/09/14にSmartNews(スマートニュース、スマニュー)で紹介されました。ありがとうございます。

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はじめに。
会話が弾むと、仕事も暮らしもぐーんぐんと快適になる。

わたしは、これまでインタビュアーとして、3000人以上のビジネスパーソン(うち1000人近くの経営者)のインタビューに携わってきました。*1

といっても、実はもともと会話が得意な方ではありませんでした。むしろ苦手でした。でも、今日ご紹介するテクニックを積み上げていくうちに、会話が上手な人だと思われるようになっていき、回を重ねるごとに大物のインタビューを任されるようにまでなりました。

今日は、そんなわたしが仕事を通して得た「ほとんどしゃべらずして、話上手になった20のテクニック」をご紹介しようと思います。

このテクニックを実行すれば、どんなに会話が苦手な人でも、会話上手になれます(しゃべりすぎの人を含む)。

会話上手というのは、つまりコミュニケーション上手ということ。そういう評価が定着すると、楽しい仕事がどんどん回ってきますよ。

しかも、ほとんどしゃべっていないのに、「キミはホント話し上手だね」とか、「あなたと話すと、いろいろしゃべっちゃうよ」なんて言われたりします。

そうなんです。

このテクニックは、ほとんどしゃべらずして、話し上手になれる方法です。

 

実際、インタビュワーに限らず、会話のプロたちは、

会話をするうえで「ほとんどしゃべらないこと」を大切にしています

 

どういうことでしょうか。

 

それでは「3000人取材して学んだ、ほとんどしゃべらずして、話上手になれる20の方法」。行ってみましょう!

誰でも会話の達人になれる20のテクニック

テクニック1 
事前に会話の「種類」、「目標」、「自分の役割」を確認する。

会話をする前に会話の種類を知ろう。

会話上手になる方法

会話というのは突然にはじまり突然に終わると思っている方も多いかもしれません。実は違います。会話にはいろいろあります。1対1の会話、相談、雑談、会議などです。

大人の会話の多くは事前に会話をすることが知らされていることが多いのです。昼食、会議、相談などは、はじまることが前もって分かっていることがほとんどです。雑談ですら、多くの場合、カフェやら食堂やら事前に場所と時間が知らされているのです。

会話の種類を事前に知っておくだけで会話が落ち着く。

なので、どんな人が来るのか、自分にとってどういう関係性のある人なのか、どのくらいの時間行われるだろうか、どんな話がなされるのだろうかなど、あらかじめ予測し、心の準備をしておくことは可能なのです。

これが、会話を成立させるためのはじめの一歩です。これをするかしないかで、会話の際の肝の据わりかたはかなり違います。

自分の話ばかりしてしまうタイプなら会話の役割は聞き役の一択のみ。

会話の役割には、「話し役」、「進行役」、「聞き役」とあります。会議でどうしても進行役をやったり、話し役をすることもあるでしょうが、基本は「聞き役」に徹することが成功の秘訣です。

しゃべらないと自分の個性が潰れるのではと心配する方もいるかもしれません。しかし、そういう方は、聞き役でも知らず知らずのうちに十分しゃべっているので心配いりません。

目標からそれないように会話することが大切。

最後に「会話の目標」を設定しましょう。目標は3つ。

  1. その人と仲良くなる
  2. 良い関係を長続きさせる
  3. 自分は聞き役に徹する

会話が終わり、振り返ったときにこれができていれば、会話は成功したも同然です。 

テクニック2 
事前に相手のこと、場の目的などを知るようにしておく。

会話する相手のことを知る

事前に相手を知り、何を話してくるかを予想する。

会話する相手はどんな人でしょうか。男性か女性か、年上か年下か、上司か部下か、よく知っている人か初対面かなどです。

何を話してくるでしょうか? たとえば、仕事が営業だったら、クレームがあるのか、相談ごとがあるのか。エンジニアだったらプロジェクトのアイデアが必要とされているのか、それとも納期をもっと早くするようにという要請があるのかなどです。

過去にあった経験にもとづいて、相手がどんなことを話してくるのか、想像力を働かせて、事前にいくつかパターンを書きだしてみるといいでしょう。

もちろん、書いたこと以外のことを言われる可能性だってありますが、大切なのは、会話がうまくいくために「ひと工夫」することなのです。

相手の趣味を知る。

はじめて会う人なら、もっと準備が必要です。

その人の趣味や興味について何か聞いたとしましょう。相手がラグビー好きだという情報を得たら、最近のラグビーのニュースに通じておくこともできます。

だからといって、先手を打って調べた知識を披露しては絶対にいけません事前に調べる理由は、相手に寄り添うため。相手を知ろうとした努力は、会話の中で自然とにじみ出るものなのです。

目的を知り、それに沿った話しを進める。

飲み会やランチは、たいていの場合雑談です。

雑談といっても、目的は単なる親睦なのか、誰かを励ますためなのか、上司の機嫌をとるためのものなのか

そうした場の目的を知っておくことで、上司の機嫌をとる飲み会なのに、上司の天敵の話をして不快にさせたりする失敗を避けることができます。

いつも、会話の目的を頭の中に入れ、それに沿って話を進めましょう。これが、会話を成り立たせるための基本です。

テクニック3 
カフェインなどを取り、数分の仮眠をしておく。

会話に必要なサプリメント、カフェイン

お茶、コーヒーで目がさえるタイプの人は、事前にカフェインを(服薬中の人は除く)。

「話があちこちに飛ぶ、話の筋道が通っていない」

そういう方なら、会話の始まる10分くらい前にコーヒーや緑茶を1〜2杯ほど飲んでから過眠するといいでしょう。

カフェインの量でいくなら、コーヒーより緑茶(玉露)のほうが、圧倒的に多いです。

カフェインのサプリは便利です。会話の現場でつねにコーヒーを飲めるわけではありません。事前に飲んでおくと会話中に聞き役に徹するのを忘れて話しまくったり、その話が飛びまくったりするのを防いでくれるかもしれません。

 

 

 

会話を成り立たせるために、頭をリラックス。

カフェインが無理でも、5分から10分、静かなところで仮眠もしくは目をつぶっておくことが大切です。頭が休まらないと、話を集中して聞くことができません。

アポイントの際などは、複数名で移動したりするので、仮眠はなかなか難しいですか? そういうときは、電車や車の中だとしても、「プレゼン前に5分ほど、ちょっと精神統一」などと言って目を閉じて気持ちを楽にするといいですよ(こうすると、できる人感も醸し出せますよ)。

でも、そんな機会もないなら、「呼吸法」を活用しましょう。たとえば、以下の書籍でご紹介する「システマ」という呼吸法は、10秒もあればリラックスできます。

他にも、イヤホンを装着できるなら「ホワイトノイズ」や「自然の音(波の音・雨の音など)」を聞くことです。

リラックスする時間がないときには、本当に役立ちますよ。

 

 

テクニック4 
聞くが9割、話すが1割。

相手の話を良く聞く

実はこれが一番大切なテクニックだと思います。

話し上手の人は、7割聞いて、3割話すと言います。自分の話が大好きなわたしの場合、会話の中で、どのくらい聞くことに時間を割くかというと9割。ほとんど自分がしゃべらないことが大切だと思っています。しゃべっていいのは1割、いえ本当は0.5割も話さなくていいくらいです。 

相手の話を聞くことが好きになれるよう努力しましょう。努力といいましたが、本当に大変なことです。いままでおそらく9割は話していたはずですから、9割聞くというのは難しいことです。

でも、このテクニックを難なく実行できるようになったら、もう会話を掌握できるようになっているはずです。会話のコントロールというのは、実は聞き手にかかっているのです。 

テクニック5 
「その話もっと聞きたい」と言う。

相手が喜んで話し出す

相手が喜んで話しだす、取っておきのひと言。

 

ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが、会話を膨らませていくには、

  • 「聞く」
  • 「質問する」
  • 「誉める」

というパターンを繰り返していくだけです。

大抵の場合、話相手は自分の話が面白いと思ってもらえているのか不安でいっぱいなのです。

もし、相手が謙遜して、自分の話を出し渋っているようなら、

「へぇ、その話もっと聞きたい」

と言ってみましょう。あなたは、その人にとって自分を分かってくれる素晴らしい人に一段格上げされるでしょう。

このひと言は、相手の話が自慢やネタ披露に近いほど有効です。

  • <例>
    相手:「大したあれじゃないんだけど、美味しいラーメン屋を見つけるコツって知ってる?」
    ※ここで「知ってる」とか「おれはうどん派」などと言っては絶対にいけません!「知らない」という素っ気ない返事もダメですよ。
    あなた:「なに?それ。その話もっと聞きたい!」。
    相手:「まじ? 知りたい? ネットに出てたんだけどさ…」

と続くのです。
どのタイミングで「その話もっと聞きたい」言うかには、多少の慣れが必要ですが、失敗はありませんので、ぜひトライしてみてください。

「すごい!」は、本当に「すごい!」。

誉められることが嫌いな人はいませんよね。もし、話の内容がちょっとでもすごいと思ったら「すごい!」と言いましょう。

「すごいね」、「すごいですね」、「すごいと思います」と言いまわしはいろいろありますが、ほめてあげることは、とっても大事です。

  • <例>
    上司:「今度、うちの子が小学生になるんだ」
    あなた:「すごいですね!」

「すごい」は本当に「すごい」と思ったときと、「良かったですね」の代わりに使うと良いでしょう。なんでもないのに「すごい」と言う必要はありませんし、そうすると、かえってお世辞や嫌味に聞こえてしまうので注意が必要です。 

テクニック6 
うっかり聞いてなかったとき、理解できないときは、天然キャラであやまる。

愛されキャラはすぐ謝る

天然キャラは、愛されキャラ。

「聞き逃さない」って結構たいへんなことですよね。たとえば、好きでもない話に集中するのは本当に面倒なことです。

たとえそれが、好きな話や重要な話であっても、もし、電話が鳴ったり、横やりが入ったりと、何かしらのノイズがあれば、聞き逃してしまいがち。また、相手の話自体が難解で、何を言っているのかよくわからないこともあるでしょう。

会議だったら、緊張だったり、疲れが出てきて、相手の言っていることを聞き逃してしまうことって結構あります。

とりわけ、友人の悩み相談や、重要な会議・面談などで、うっかり聞いていなかったでは済まされないようなシーンも多々あります。

でも聞いていなかったのは事実です。

そんなときは、天然キャラになって素直にあやまりましょう。天然キャラで生きて行くというのは、ひとつの処世術です。

  • <例>
    友人:「オレ、彼女の友だちになんて言ったらいいかなぁ」
    あなた:「ごめん! 彼女の友だちってどういう関係だっけ、わかんなくなっちゃった、オレバカだよなぁ。ホントごめん。そこもう一回説明してくれない?」
    友人:「おいおい、それ何度も言ってるだろ。まぁしょうがねえなぁ」

聞き逃してしまうという行為は、「自分のことに関心がない」と誤解される原因になります。だから天然キャラになる。つまり、こいつが悪気はないんだなと思ってもらうことが大切なのです。

わたしは今でもしばしば話を聞き逃しますが、この方法で十分乗り切れますし、かえって会話が弾むことすらあるのです。

  • <例>
    取引先:「何か質問ありますか?」
    あなた:「A社の問題点はなんでしょうか」
    取引先:「えっ、それは一番最初にご説明いたしましたが(これ一番重要なのに…)」
    あなた:「本当にスミマセン! 聞いていたと思います。いや分かっているんですが、あえてもう一度聞きたいと… スミマセン」
    取引先:「ハハハ、しょうがないですね。もう一度いいましょう。」

テクニック7 
その人の顔を見て、うなずく。 

その人の顔を見て、うなずく。

目というより眉間を見る。

相手がしゃべっているとき、自分がしゃべるときは、相手の顔を見ます。

よく「相手の目を見て話す」といいますが、実際あまりジッとみられると、かえって気分が悪いものです。目を見るというより「眉間のあたりや鼻のあたまあたりを見て話す」と、お互い疲れません。

うなずく、つまり、相手のリズムに乗る。

相手が話しているとき、首を立てに軽くふってうなずくと、相手は「自分のことを分かってくれている」と思い、安心します。

おすすめは、NHKの対談番組のうなずき方。とても参考になると思います。

うなずくことで、相手の話のリズムに乗りやすくなり、会話がスムーズになりますよ。

ただし、四六時中やってしまうと、逆に何も聞いてない人に見えてしまうことがあるので注意が必要です。

「顔を見て、うなずく」。会話を成り立たせるために、とても重要な技術です。

テクニック8 
オウム返しをする

会話はキャッチボール。あなたはキャッチャー。

会話はキャッチボール。あなたはキャッチャー。

会話はキャッチボールといいますが、ピッチャーは鋭い球を投げ、キャッチャーは優しい球を返します。会話を成功させるには、キャッチャーのように優しいコトバを返すのが基本です。

まず、相手の話(球)をしっかりと受け止めることは、うなずくことに似ています。そして、相手にコトバを返すのですが、どんなコトバを返すかというと「相手が言ったコトバと同じコトバを返す」のです。これをオウム返しといいます。

簡単そうに聞こえますが、相手のコトバを繰り返すわけですから、よく聞いておかないといけません。それに集中しすぎると怖い顔になったりするので、リラックスしてのぞみましょう。

このオウム返しができると、相手は満足する。つまり、会話が見事に成り立ちます。

  • <例>
    友人:「オレ、彼女の友だちになんて言ったらいいかなぁ」
    あなた:「なんて言ったらいいかねぇ」
  • <例2>
    友だち:美味しい店みつけたんだ。
    あなた:美味しいお店?
    友だち:そう、渋谷なんだけどさ、イタリアンで。
    あなた:イタリアンか。いいね。

テクニック9 
話を聞く、質問する、誉める。最後に感謝をする。

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質問はあいずち、オウム返しができるようになってから。

会話を膨らませていくには、「聞く」、「質問する」、「誉める」というパターンを繰り返していくわけです。もちろん、聞くことだけで十分なのですが、ここに質問を加えれば上出来です。

特に質問には、相手の心という井戸の中から水を汲み上げるように気持ちを汲み上げる大きなチカラがあります。

また、誉めることは、相手に肯定感を与え、安心させるチカラがあります。

ここまでできれば、会話が噛み合わないなんて、言われないでしょう。

  • <例>
    友だち:将来の夢はラーメン屋をはじめることなんだ。
    あなた:ラーメン屋かぁ。
    友だち:うん。
    あなた:どうしてラーメン屋なの?
    友だち:実はね、ラーメンが大好きで、趣味で自分でも作ってたんだ。
    あなた:すごいね! その話もっと詳しく聞かせてよ。

会話の終わりに感謝する。

これに「感謝」をプラスすると大抵の場合、いい会話になります。相手も、また、この人と会話したいと思うようになります。

たとえば、「いい話聞かせてもらってありがとう」、「ぼくに相談してくれてありがとう」。どんな風に「ありがとう」といえばわからなかったら、会話の最後にただ「今日はありがとう」と言えばいいのです。

大切なのは、本当に自分が「ありがとう」と言いたいときに言うことです。「ありがとう」と思ってもいないのに言うと、場違いなことを言ってしまい失敗するだけです。

テクニック10 
知ったかぶりをしない。

知ったかぶりをしない。

自分が聞き役であることを忘れない。

単に知ったかぶりをしないだけではありません。本当にその分野で知識が豊富であったとしても、持っている知識を披露してはいけません。

テクニック1で覚えたように、会話の「聞き役」なるのですから、正しいか正しくないかにかかわらず、相手の話を聞いてあげることが大切です。

ここで自分の話をしてしまうと、相手は自分の話ができなくなるので、会話が成り立たなくなってしまうのです。

語らないことで、評価はかえってあがる。

「能ある鷹は爪を隠す」ということわざがあります。

たとえ自分が一番得意な分野であっても、それについて語らず、話を聞いてみてください。伝えるにしても、自分もその分野が好きくらいで十分です。

後日あなたがその分野に精通していることをどこかで知る機会があるかもしれません。その時こそ、あなたの話を聞きたいと言ってくるでしょう。 

テクニック11 
肯定するときは「分かる」、「そうだよね」と言う。

会話にスパイスを加えてみる。

会話にスパイスを加えてみる。

「うなずく」、「質問する」、「オウム返し」という技法を使えるようになった今、会話上手になっているはず。ここにスパイスを加えてみましょう。

相手が自分の意見を言う時、自分も同じように感じるときは「分かる」とか「そうだよね」と返すと会話が楽しく、おいしくなってきます。「うんうん」とか「へえ」だけでは、ちょっと会話が味気なくなってしまいます。 

テクニック12 
相手が間違ったことを言っても、正さない。

会話失敗の最大の地雷に注意!

会話失敗の最大の地雷に注意!

ここまでうまく行っていた会話に落とし穴が! それは、相手が「間違った発言」をした時です。どうしても間違っていると指摘したくなってしまう性を抑えてください。

ここで、「相手と仲良くなる」、「良い関係を長続きさせること」が会話の目標であることを思い出してください。

もし自分が一生懸命話をしている最中に、「それは違うよ」と指摘されたら、話が止まってしまいますし、イラッとさえするのではないでしょうか。こいつの前ではもう話をしたくないとすら思うかもしれません。相手も同じです。

会話だけでなく人間関係まで台無しに?

実際、せっかくうまく行っていた会話も、この地雷ひとつで、会話だけでなく人間関係まで台無しになってしまうことが、多々あります(自戒を込めて)。

会話の目標は「良い関係を保ったり」、「仲良くなる」ことです。そのためには、相手の間違いをいちいち指摘しないことが重要です。

それが犯罪や生命に関わるようなことでない限り、正す必要はないのです。それはまたいつかにすれば良いのです。人生は長いのです (実際、危険な時ほど、相手を正すと逆上して危険度がUPするようですから、沈黙は金です)。

テクニック13 
相手の話を否定してはいけないが、肯定できないときは「そうなんだ」、「なるほど」と言う。

否定は会話をダメにする。

否定は会話をダメにする。

テクニック12では「相手が間違ったことを言っても、正さない」と学びました。だからといって、間違ったことに「その通り」、「分かる」、「そうだね」とは正直言えませんよね。

でも、「いやそれは違う」とか「そうかなぁ」というコトバは、相手を否定し、会話を終わらせてしまう可能性があります。

では、どうするか。Noと言う代わりに「そうなんだ(あなたはそう考えているんだ)」、「なるほど(そういう考えもあるよね)」と言うようにすると会話のキャッチボールを続けることができます。名キャッチャーは、どんな会話も上手に拾うことができるのです。 

テクニック14 
意見を求められたら「あなたはどう思うか」と聞く。

意見を求められても、あえて意見をしない。

意見を求められても、あえて意見をしない。

意見を求められても、意見をしないようにしましょう。それは、「自分は聞き役に徹する」ことが、会話の目標だからです。

実際、意見を求めはするのですが、相手の頭の中では「あなたの意見なんて求めていない」ということがほとんどなのです。

では、なぜ意見を求めるのでしょうか。

それは、もう自分の中で答えを持っていて、それを引き出して欲しいと思っているからなのです。ですから、「あなたはどう思うか」と聞いてあげることが大切です。

テクニック15 
意見を求められたら30秒以内にまとめた自分の意見を言う。

意見を求められたら30秒以内にまとめた自分の意見を言う。

コマーシャルだって30秒。

テクニック14では「意見を求められても、意見をしないようにしましょう」と書きましたが、意見を言うように何度かうながされた場合は意見を言ったほうがいいでしょう。

そんなときこそ、頭の中で言おうと思っていたことを言うチャンスです。

ただし、30秒以内。短く言えるようにしましょう。30秒が短く感じるかもしれませんが、たとえばコマーシャルは15秒か30秒で1コマ。本当に伝えたいことは、そのくらいの時間にまとまるのです。

独創的な人、アイデアマンなら、こうしたい。

意見は主に会議や相談の際に求められるでしょう。強く求められたときに発する、アイデアマンのコトバは、他の誰にもなかった独創的で印象的なもの。矢のように相手の心を打ちます。

ですから、意見なんて1回の会話、もしくは会議につき1回くらいで十分なのです。アイデアに富んだ人が自分の考えを何度も意見をすると、相手には「話が飛躍しすぎている」、「ついていけない」という印象になってしまいかねません。

しかし、話の中の1回や2回くらいなら、「なかなか面白いアイデアの持ち主」だとか、「頭が切れる人」という風に好印象にとらえられるから不思議です。ぜひ、実行してみましょう。

テクニック16 
意見を求められたら、枕詞(「間違ってたらごめんなさい」など)を置いて意見をする。

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否定的だと思われないために。

自分にそのつもりはなくても自分の意見によって、他の人の意見を否定しているように感じさせる場合があります。また、独断的だと思われてしまうことも多々あります。

そう誤解させないために使えるひと言があります。それが、「間違っていたらごめんなさい」です。そのまま言ってもいいですが、「間違っていたら悪いんだけど」とか「自分の意見は間違っているかもしれないんですが」とか会話の内容にあわせて多少変化させてください。

アサーション効果で、会話の目標を達成。

この枕詞があるか、ないかで、相手に与える印象はガラッと変わります。アサーション効果*3があります。

あくまで相手の意見を尊重している人、自分が一番正しいと思っていない謙虚な人というイメージを与えるのです。

もちろん、その意見が取り入れられなかったり、否定されることもしばしばです。だからといってパニックにならないようにしましょう。

自分の会話の目標は、あくまでも相手と仲良くなり、関係が持続すること、そして聞いてあげることなのです。その目標が達成される限り、あなたは周りからずっと必要とされるでしょう。

テクニック17 
会話が終わったあとは必ず休憩を取る。

会話が終わったあとは必ず休憩を取る。

気付いていないが、実は、疲れている。

会話が終わった後は、必ず休憩をとりましょう。

好きな飲物を飲んだり、深呼吸したり、ストレッチをしたりするなどして、ストレスを和らげましょう。会話をすると脳が疲れます。すばやく回復するなら、ブドウ糖です。

kurashi-no-blog.hatenablog.jp 

テクニック18 
会話の内容をメモしておく。

 会話の内容をメモしておく。    

自分のために「まとめ」をする。

休憩のあと、できることとして、会話の内容を手帳などにメモしておくこと。相談されたことは何か、お願いされたことは何か、やらなければいけないことは何かなど、簡単に箇条書きにしてメモしておきます(もちろん、会話中にメモができるならそれに越したことはありません)。大きめのスケジュール帳、能率手帳がオススメですが、ノート欄などにメモしておくと、その後に役立ちます。もちろん会議などでノートを取ることがあると思いますが、終わったあとに「まとめ」をするクセをつけることで、物事を要約する、論点をつかむ能力も高まります。

テクニック19 
プラン・ドゥ・シーをする。

プラン・ドゥ・シーをする。

会話のチカラを伸ばすために欠かせないこと。

会話の能力、つまり聞く能力を高めたいなら、プラン・ドゥ・シーが不可欠です。Plan - Do - See(プランドゥシー)つまり、計画、実行、評価です。

簡単に言えば、人の話を聞くという目標を立て、それを実行、目標通りにできたかを振り返るのです。うまく人の話を聞けなかったら、なにが原因だったのかを考えます。つい話しすぎてしまったなら、

次回は9割黙っておくなど、具体的な目標を立て、実行し、また評価をします。こうすることで、会話のチカラがどんどんと身につきます。

マニュアルがあるとチカラ倍増。

余談になりますが、近年、多くの組織はフレームワーク理論で行動することを好む傾向が見られます。

そうした組織では、成功のマニュアルに沿って行動すればいいので、ビジネススキルを身につけやすい環境に変わりつつあります。プラン・ドゥ・シーの概念もそのひとつです。

 

テクニック20 
会話の内容に沿った気遣いをする。

会話は終わってからも続いている。

会話は終わってからも続いている。

会話というのは、話したり、聞いたりしている時だけではありません。実は、終わってからも、会話は続いているのです。会話のメモを振り返ってみましょう。

最近、仕事が疲れると相談を受けたなら、ドリンク剤を差し入れてあげる。週末までに資料を作って欲しいと言われたなら、一日早く提出してみる。

会話をする中で、相手が言っていたことに寄り添う行動をする、これが気遣いです。気遣いができれば、たとえ会話力が伸びなくても、人の気持ちが分かる人、思いやりのある人にまで評価があがります。

 

おわりに。
本気で会話を成功させたいと決意する(印刷用.pngあり)。

本気で会話を成功させたいと決意する。

「3000人取材して学んだ、ほとんどしゃべらずして、話上手になれる20の方法」。いかがだったでしょうか。誰でも一度にすべてを行なうのは難しいことです。

大切なのは、ひとつひとつのテクニックを順番にクリアしていくこと。そして、ていねいに評価して実行していくことです。

 

たとえば、自分ができそうなテクニックを一つ、一週間の目標にしてみましょう。約半年で見違えるように変化できるはずです。

もちろん一度にはとても覚えきれないかもしれません。でもこれは、10年以上にわたり、プロとして仕事をしていく中で身につけてきた技術で、今でも役立っているテクニックです。

ぜひオススメしたいのは、このテクニックの要点をメモ帳に写して、いつでも見れるようにしておくことです。会話の前、会話の途中、ちょっと振り返るのです。

もし、「本気」で会話を強化したいと思っているなら、この20のテクニックは、壁やデスクに貼って毎朝唱和すると効果バツグンです。実際、わたしはこれを唱和していました。そうすると、記憶に定着し、無意識に実行できるようになります。

< ↓ まとめました。使ってみてくださいね ↓  >

誰でも会話の達人になれる20のテクニック

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*1:※なおインタビューはわたしの仕事の一部であり、メインの仕事ではありません。

*2:文春新書

*3:アサーション効果:相手を尊重した自己主張により、相手を不快にさせることなく協力してもらえる効果